副業をバレないようにやるには?【給与所得】の仕事はバレやすい

現在、日本は長い長い景気低迷により、給料は上がらずに、物価が上がるという状態になっています。景気の回復が見込めない今、自分の収入は自分で上げていくしかありません。

副業も解禁になりつつあり、今後は個人でも複数の仕事を持つことが一般的になってくるものと思われます。副業のスキルは今後ますます重要になってくることでしょう。

とはいえ、まだまだ世間では副業禁止の会社も多いです。禁止ではないとしても、副業をやっていることがバレると、「手を抜いているんじゃないか?」とか「あいつばかり稼いでいる」など、批判ややっかみもあることでしょう。

本業への影響があっては本末転倒です。副業は内緒でやるのが一番安心ですね。ではバレないように副業をやるにはどうしたら良いのでしょう?

そこで、今回は

「副業をやりたいけど、会社にバレたら困る

「バレないようにやる方法は無いものか?」

そんな不安を持つ方向けに、これから副業を始める際に会社にバレないよう注意すべき点を紹介します。

結論、バレやすい副業はやらない

副業の業種によって、バレやすい、バレにくいがあります。
結論を申しますと、
「バレやすい副業は最初からやらない」
に限ります。

具体的にどんな職業がバレやすいか?は後ほど解説しますが、まずは、どんな理由で副業がバレるのでしょうか?そこから探っていきたいと思います。

副業がバレる原因

副業がバレる原因としてよく挙げられるのが

  • 見られる
  • うっかり話す、チクられる
  • スマホ、PCを覗かれる
  • 住民税から疑われる

などです。

【副業がバレた理由ランキング】男女294人アンケート調査


引用元:PRITIMES

これらをみて解るとおり、ほとんどは単純にうっかりの不注意が多く、自己責任ですね。

バレたくないのであれば、周りの人には一切話さず孤独でやるのが基本です。そして本業に関わる人の前、本業の時間、本業の場所では一切副業をやらないようにするのが得策と思われます。

孤独に耐えられず、仲間が欲しくなったり、儲かったときなどは自慢もしたくなると思いますが、バレずに続けたいのであれば、本業との接点は完全に排除すべきです。

 

でも実際は、不慮の事故などでバレることもあります。いくら対策をとっていても、滅多にない偶然がおこって避けられない場合もありますね。

この場合は不運だったと諦めるしかありません。

住民税からバレるパターンとは?

さて、もう一つ住民税などの税金関連からバレるパターンがあります。
これについて解説していきましょう。

会社に勤めている人は、ほとんどの場合、住民税は毎月の給料からの天引ではないでしょうか?この天引きにによる徴収を「特別徴収」と言います。

毎年5月に、市役所から会社宛てに「給与所得等に係る市民税・県民税 特別徴収税額の決定・変更通知書(特別徴収義務者用)」が届きます。
これには毎月控除する住民税の金額が記載されており、会社ではこの金額をもとに給料から住民税の天引きをするのです。

このとき、住民税の金額が他の人より多いと
「ん?なぜ多いんだ?」
ということになるのですね。

これが原因で、他に収入があることを疑われ、結果バレる。

副業で収入があった場合、申告しないと脱税になりますから、申告しない訳にはいきません。よって、ある程度の収入があった場合、この住民税の金額からバレるのですね。

給与所得の仕事はバレる

さて、アルバイトをして、その報酬が「給与所得」だった場合、住民税からバレる訳です。
これはたとえば、現金手渡しや、単発日払いだったとしても変わりません。バイト先の事業者は、給料を支払ったことを報告する義務があるので、逃れることはできないんですね。なので給料でもらうアルバイトの仕事は、避けるべきです。
ではどんな副業なら良いのでしょうか?それは「雑所得」に分類される業種です。

確定申告の際、申告する所得は10種類に分けられます。

  •  利子所得
  • 配当所得
  • 不動産所得
  • 事業所得
  • 給与所得
  •  退職所得
  • 山林所得
  • 譲渡所得
  • 一時所得

これらに該当しない所得が
「 雑所得」
とみなされます。

「雑所得」の仕事とは?

では、雑所得の仕事にはどのようなものがあるのでしょうか?主なところでは

  • 印税
  • 原稿料
  • モデル料
  • 音楽家の出演料
  • 講演料

などですが、サラリーマンが副業でやる場合は

  • オークションでの利益
  • フリーマーケットの利益
  • アフリエイト収入
  • クラウドソーシングでの収入

などが挙げられます。

注意
いずれの副業でも、継続的に利益があり、事業性があると認められた場合は「事業所得」に分類されます。本業以上に利益が出る場合は、「事業所得」にしたほうが良い場合もありますので、税務署に相談しましょう。

申告の際に注意すべきこと

年間20万円以上の利益が出た場合、これらは「雑所得」として、確定申告をしなければなりません。このときに、所得税・住民税申告時の確定申告書B第2表に「自分で納付(普通徴収)」「給与から差引き(特別徴収)」の欄で「自分で納付」必ずチェックします。

 

こうすれば副業分の住民税は決定通知書に反映されず、直接自分宛に税額通知されます。本業の会社には特に連絡はいきませんので、忘れずにやれば、バレることはありません。

複業をやる際はこの対策は必ずやりましょう。

バレやすい仕事を解説

それでは、主な副業の中から、バレやすいと思われる職業を順に解説していきたいと思います。

接客業

空いた時間にやるアルバイトとしては最も一般的な職種です。
コンビニ、飲食店、デリバリー、などなど人と接する機会が多いために、見られる可能性が高く、最もバレやすい業種です。

ならば、人と合わない厨房内や、夜勤なら良いじゃないかと思うかもしれませんが、これらの仕事は、時給で働くことが多く、報酬は給与所得となります。よって、バイト先の会社から給与を支払ったことが報告されるため、税金面でバレるのです。

手軽にできる職種ですが、ほぼ確実にバレると考えて良いでしょう。バレたくない場合は、やってはいけない職種です。

ユーチューブ、インスタグラム

ユーチューブやインスタグラムも収益化が可能で、当たれば大きく稼ぐことができます。しかし、稼ぐためにはより多くの視聴者を集めなければなりませんから、それだけ人の目につくことになります。

これはもう副業をやってることを宣伝しているようなもの

ある程度の大きな集客ができて初めて利益になる業種ですので、バレないように稼ぐのは厳しいと思われます。稼げるようになった頃には、ほぼ確実にバレるでしょう。

これも手を出さないほうが良いと思われます。

せどり、転売

せどりやネット転売もバレる可能性は高いです。

せどりの場合、実店舗で仕入れることが多く、仕入れをしているところを見られる危険性があります。転売で仕入れをしている人は、アマコード等で店内を調べながら徘徊していますので、店員さんが見てもわかります。また、同じものをいくつも何度も買ったりするので、顔を覚えられたりして、噂になりやすいですね。

用語解説
【アマコード】
アマコードは、店舗仕入れ向けのスマホアプリ。商品のバーコードをスマホカメラで読み取り、アマゾンと比較して利益商品かどうかを判断する

ネットでの仕入れの場合、利益の取れる商品を探すために、リサーチに時間がかかります。慣れないうちは、本業の空き時間だけの作業では足りないでしょう。

良い商品は早いもの勝ちなので、どうしてもネットにひりつく場面が多くなり、家の外でもスマホで仕入れ作業をしがちです。よって、スマホやPCの画面を覗かれる危険性が高まるのですね。

また、商品の発送の場面でもバレる危険があります。

ある程度稼げるようになると、取り扱う品数も増えるので、大量の荷物を発送するようになります。誰が見ても「あ、これは転売やってるな」とわかります。コンビニから発送したりすると、とても目立つことになりますね。

「見られる」という危険性は意外と高めな職種です。軌道に乗って、売上が上がればあがるほどバレやすくなってきますので、内緒で大きく稼ぎたい人には、厳しい職種と言えるでしょう。

株、FX

株やFXの場合はほぼパソコン上のみで完結できるので、自宅のみでやっていれば、バレることは無いでしょう。

しかし、問題は、スマホアプリで簡単に値動きが見れる点です。相場が大きく動いているときに、心配になってついつい覗いてしまうんですね。

チャート画面を表示させたまま、うっかりトイレに行ったりとかして、画面を覗かれてバレてしまいます。本業の就業時間には、見るべきではありませんが、その間にどんどん値が下がったりする危険性も有るので、なかなか難しいかと思います。

特に初心者ほどメンタルが弱く、チャートを何度も確認しがちですので、画面を見られてバレる危険性は高いと思われます。

もしやるのであれば、取引回数の多いデイトレスイングトレードは避けて、ほぼほったらかしのトラリピスワップ狙いなどの手法でやり、その上で、会社では絶対に見ない、というルールを設けるべきですね。

用語解説
【デイトレ】
デイ・トレード。売買をその日のうちに完結させる取引手法。

【スイングトレード】
2、3日から数週間の短期間で取引を完結させる短期売買。

【スワップ狙い】
FXにおいて二つの通貨の金利差を獲得する手法。長期保有が基本。

【トラリピ】
『トラップリピートイフダン®』FXの自動売買の一種

90秒でわかる マネースクエアの独自注文「トラリピ」

また、儲けたときは人に自慢したくなるのが人間ですから、予想外に大きく儲かったときには特に注意しなければなりません。

ついつい自分で話したり、急に羽振りがよくなったりと、言動からバレる危険性が高まりますので、自分自身を制御する力をつけることも必要です。

クラウドソーシング

クラウドソーシングサイトで記事を書いたり、イラストを描いたりするのであれば、税金面さえ注意していれば、ばれる可能性は少ないと思われます。

ただし、案件によっては納期が詰まっていたりして、できるだけ早いやり取りが必要な場合があります。就業中にメールやチャットワークでやり取りをする場合は周りに見られないように充分な注意が必要ですね。

用語解説
【チャットワーク】
チャットワークは企業向けのビジネスチャットツール。メール、電話、会議など仕事で必要なコミュニケーションを、より効率的にすることができる

ブログ、アフィリエイト

副業の中では、一番バレにくい業種でしょう。特にブログは、趣味でやっている人も多いので、そもそも副業かどうかも曖昧なところです。さらに匿名で、顔も出さずに、人目につかずにできますので、内緒でやるには最も適していると言えます。

しかし、いかんせん収益になりにくい、というデメリットがあります。参入した人のほとんどが、収益化する前に、あきらめて辞めてしまうので、コツコツと根気よく継続する力が必要ですね。

以上、主な副業について、バレる原因を解説しました。

まずはチャレンジしてみよう

さて、雑所得の仕事であれば、住民税からバレる可能性は低いことはお話しました。雑所得の仕事で、更に所得が20万円以下であれば、確定申告も不要です。
バレにくい仕事でも、利益が大きくなってくればバレる危険性は高まりますが、最初はなかなかうまく行かないものです。なので、まずは副業をやってみて、稼げようになった後から、仕事の量などを考えるのオススメします。

バレることにビクビクしながらやっても、決して稼げるようにはならないものですからね。

 

まとめ

給与所得の仕事はバレる
雑所得の仕事を選び、住民税の申告を「普通徴収」にすること
年間利益20万までは申告不要なので、まずはやってみるのがオススメ

さて、副業がバレる原因と、その対策について解説しました。
どんな副業でも、簡単には稼げるようにはならないものですね。しかし、雑所得に分類される仕事は、自分のスキルになるものが多いですから、やらないよりはやってみたほうが、勉強になって良いと思います。

特に、これからの時代は、個人のスキル重要になってきますから、学ぶ姿勢を忘れずに、どんどん行動していきましょう!

 

 

 

 

 

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